WDWを車椅子でグルメ旅シリーズ。
前回はマジックキングダムを取り上げました。
今回はエプコットです。
エプコットにも、おいしい食事を楽しめるカウンターサービスのレストランがたくさんあります。
その中から、私達が実際に食べてきた体験をもとに、お店や食べ物をご紹介したいと思います。
ベビーカーを利用されている方、車椅子を使わない方にも参考になるかもしれませんので、ぜひご覧ください。
エプコットにつきましても、以前にも同じような記事を書いております。
重なる部分も多々ありますが、あわせて参考にしていただければと思います。
※メニューや価格などは、すべて2019年12月現在のものです。
エプコット
世界各国の食べ物が揃っているのが、エプコットです。
もちろん、日本食も味わえます。
世界の様々なグルメも楽しみたいという方は、エプコットを訪れるといいでしょう。
桂グリル(Katsura Grill)
まずは日本食から。
ワールドショーケースの日本エリアにあります。
日本食が恋しくなったときの駆け込み寺として、このお店をあげたいと思います。
お寿司やうどん、ラーメン、日本のカレー、みそ汁や枝豆まであるという充実具合です。
キリンやサッポロのビール、日本酒、梅酒と、アルコールのメニューも豊富。
車椅子で訪れる場合は、細い通路の坂を上り下りしなければなりません。
加えて、店内の席と席の間隔も狭く席も多くないので、ご飯時なんかはできる限り避けた方が無難です。
空いているときは店内で座って食べられるので、車椅子の方にもおすすめのお店です。
日本と比べると全体的にお値段は高いですし、味もそこそこに感じてしまうかもしません。
それでもアメリカのパークで日本食が食べられるのはなかなか貴重ですので、日本食を求めている方はこのお店に行ってみてはいかがでしょうか。
チキンカツカレー
豚骨ラーメン
エビ天うどん
枝豆
キリン生ビール
・チキンカツカレー Chicken Cutlet Curry $13.00
ご飯以外は、カツもカレーもちゃんと日本の味がします。
チキンカツは鶏肉がしっとりで、衣もカリッと揚がっています。
カレーは、ボンカレーにスパイスが足された感じ、という印象でした。
レトルトっぽい甘さを感じますが、そのあとにちゃんとスパイスの風味が口の中に広がります。
日本食に飢えているときは、レトルト感もまったく気にならずに一気にたいらげてしまうくらいのおいしさです。
ご飯は、日本のものと少し違ってぱさぱさ感があります。
けれどこれがカレーに合うので、丁度いい具合になってくれます。
・豚骨ラーメンTonkotsu Ramen $12.00
スープがぬるかったりすることもありますが、ちゃんとした豚骨ラーメンが出てきます。
スープは濃厚という感じではなく、誰でも食べられるくらいの丁度いい濃度になっています。
豚骨が大好き、という方には物足りないかもですが、豚骨の臭いが苦手、という方でも食べられるのではないでしょうか。
ただ、なぜかスープにエビっぽい味を感じました。私の舌が馬鹿になっていただけ、かもですが。
麺は細いちぢれ麺で玉子味が強く、スープにも負けないくらいしっかりと味を感じることができます。
チャーシューや紅ショウガ、コーン、ブロッコリー(?)まで乗っていて、麺の量も結構あるので、ボリューム面でも安心です。
カップ麺も売ってないことはないですが、レトルトっぽくないラーメンが食べたいときはこれを注文するといいと思います。
ブロッコリーは食感がゴリゴリしていたので、歯に自身のない方は気を付けた方がいいでしょう。
チャーシューは日本と同じ感じで柔らかく、味も甘じょっぱくて美味です。
コーンも味と食感のいいアクセントになってくれていました。
・エビ天うどんShrimp Tempura Udon $12.00
つゆが甘めの日本のうどんです。
スープのだしがあまり感じられずに残念でしたが、甘めのつゆが好きな方は気に入るお味ではないでしょうか。
麺は冷凍だと思いますが、日本で食べる冷凍うどんと同じく、ツルツルでコシがあってとてもおいしいです。
エビ天は、つゆに浸っていても衣のさくさく感が残っていて食感がいいです。
中のエビは、安いレトルトのエビ天の中身な印象で、そこそこにふにゃっと頼りないイメージだった気がします。
けれど寒い日はあったまりますし、アメリカでもうどんが食べられるので、とてもありがたい一杯でした。
・枝豆 Edamame $4.00
これは本当に日本のものと同じだと感じました。
コリコリした食感、程よい塩加減ともに、日本の冷食の枝豆そのままだったように記憶しています。
日本のビールのお供にいかがでしょうか。
・キリン生ビール Kirin Draft Beer $9.00
キリンの生ビールです。
やっぱり日本のビールが飲みたい、という方にはたまらない一杯になると思います。
日本で飲むよりもだいぶ値段設定が高いですが、パーク内で買うビールはそこそこのお値段なので、割高には感じないと思います。
歌舞伎カフェ(Kabuki Cafe)
ここも日本食を扱っているお店です。桂グリルのすぐ近くにあります。
かき氷の販売がメインで、本物の日本のかき氷を買うことができます。
その他にもお寿司や日本のお酒を取り扱っています。枝豆もありました。
ワゴン販売ですので、近くのベンチなどを利用するのがいいでしょう。
お店の裏にテラス席があるらしいのですが、私達は見つけることができませんでした。
少しだけでも歩ける方は、車椅子から降りてベンチに移動するのがおすすめです。
カリフォルニアロール
枝豆 Chilled Edamame $4.00(桂グリルと同じ)
キリン一番搾り
・カリフォルニアロール California Roll $5.00
手まり寿司みたいな可愛らしい大きさのお寿司が4つで、5ドルです。
ただ、日本のスーパーのお寿司、くらいおいしいです。
アボカドがねっとりとしていてほんのり甘く、程よい酢加減の酢飯と、お醤油ともよく合います。
アメリカで日本のおいしいお寿司が食べられるので、お値段分の価値があるかなと。
わさびがパックの中に入っていて、醤油は店頭で自分で取っていく形になっていました。
・キリン一番搾り Kirin Ichiban – Draft $8.00
日本のキリンビールの一番搾りです。
アメリカでは「Ichiban」という名前で売られています。
日本のビールが飲みたいという方は、このお店に立ち寄ってみるといいでしょう。
ファイフ&ドラム・タバーン(Fife & Drum Tavern)
ターキーレッグやミッキープレッツェル、アルコール類が置いてあるお店です。
ワールドショーケースのアメリカ館の前辺りにあります。
時間によっては行列ができていることもあり、並ぶレーンもあまり広くない印象でした。
混雑しているときを避けるか、込んでいるときは車椅子などを押している方が一人で並ぶ、というふうにした方がいいと思います。
混雑していてもワゴン販売ですので、そこまで長時間並ぶことなく購入できます。
お店の近くに置いてあるテーブルやベンチで食べる形式です。
アメリカ館の前にはテーブル付きのベンチもあるので、そこでも食べることができました。
ジャンボターキーレッグ
・ジャンボターキーレッグ Jumbo Turkey Leg $13.25
フロリダのパークに来たら一度は食べてほしい、というフードの中でトップクラスなのがこれです。
東京にもありますが、アメリカのは桁違いの大きさです。
2017年よりも少し小さくなっていた印象はありますが、それでも総重量はおそらく、1kg近くあると思います。
一人で食べ切るにはなかなか難しい量です。
皮がぱりっとしていて香ばしく、お肉もしっとりとして柔らかいです。
味は甘じょっぱくて、ご飯がほしくなります。
ご飯やおにぎりを持ってきたり、ホテルに持って帰って温め直し、ご飯と一緒に食べたくなりますよ。
冷めると皮が固くなり、濃い味に若干飽きてしまうので、何人かでシェアして食べるのがおすすめです。
ビールのお供には最高のメニューでした。
骨もジャンボサイズ。
人の腕の骨くらいあります。
ヨークシャー・カンウティ・フィッシュショップ(Yorkshire County Fish Shop)
フィッシュ&チップスが名物のお店。
ワールドショーケースのイギリスエリアにあります。
テラス席などがあるので、お店で買って座って食べられます。
ワゴン販売で、混雑していることが多く並ぶレーンもあまり広くありません。
空いているときは車椅子を押したままでも大丈夫ですが、混雑時は、できれば車椅子などを押す方が一人で購入するのがおすすめです。
並ぶレーンが微妙に坂になっていた気がするので、注意してください。
※ちょこっとメモ
テラス席で食べていると、リスが何匹も寄ってきます。
よそ見をしているとポテトなどを取られるので、注意が必要です。
フィッシュ&チップス
ハープラガー
・フィッシュ&チップス Fish and Chips $11.49
フロリダのエプコットに来たら、絶対に食べたいフードの一つです。
タラの天ぷらと、フライドポテトのセットになります。
かなりいいお値段もしますし、量も多くはなく、おやつ(?)くらいの感覚です。
けれど揚げ立て熱々を出してくれますし、味は文句の付け所がないくらいおいしいです。
魚は臭みがまったくなく、身が柔らかくてほくほく。
衣もさくさくで油臭くなく、胃もたれもしにくいです。
塩とスパイスで味付けされているので、そのままでも充分いただけます。
塩やタルタルソース、ケチャップ、イエローマスタードなどが置いてあるので、自分好みにアレンジして食べられますよ。
おすすめは、モルトビネガー(麦芽酢)とマスタードの組み合わせです。
お酢の酸味でさっぱりしますし、マスタードと麦芽酢の風味が相性抜群。
気に入る組み合わせ見つけてみるのも楽しいですね。
ポテトはマッシュしたものを再形成してある(?)みたいで、外はカリッと、中はほっくほくの食感。
ポテトの香りや味が主張しすぎず、どなたでも食べられる印象でした。
これも塩味がついているので、そのままいただけます。
ケチャップをかけて食べると、ほんのりと甘みと酸味が足されてよりおいしくなります。
・ハープラガー Harp Lager Draft $9.25
アイルランドのビールで、日本では黒ビールで有名なギネス社が作ったとのこと。
日本の多くのビールと同じピルスナーですが、飲み味はだいぶ違う印象でした。
フルーティーで辛すぎず、苦みもほどほどで、なのに軽すぎず、程よい飲み口です。
ビールが苦手な方でも飲めそうな味だと感じました。
フィッシュ&チップスと一緒に売っているだけあって、油ものとよく合います。
口の中をさっぱりとさせてくれる一杯です。
※ちょこっとメモ
ビールの購入時は、ライトかダークか聞かれることがあります。
ライトがラガー(ピルスナー)で、ダークがバスエール。
日本のビールを飲み慣れているなら、ライトを注文するのがいいと思います。
違う味をお求めなら、ダークにチャレンジするのもいいでしょう。
ローズ&クラウン・パブ(Rose & Crown Pub)
ヨークシャー・カンウティの隣にあるお店で、イングリッシュ・パブになります。
お酒をメインに扱っていて、中で食べることも、テイクアウトもできます。
ここも混雑していることが多いので、車椅子だと狭く感じるかもしれません。
目的のものを買って、天気が悪くなければ外でいただくのがいいでしょう。
ここはカウンターサービスではありませんが、ギネスビールが売っていてテイクアウトできるので記事にしました。
※ちょこっとメモ
こういったバーのようなお酒をついでくれるお店は、チップが必要になったようです。
2017年は必要なかったのですが、2019年の12月はレシートにチップの記入欄がありました。
その分ちゃんと注文を聞いてくれたり、お酒を入れる際、特にギネスは泡が落ち着くまで時間がかかるなどの説明を事前にしてくれるといった感じで、サービスがアップしました。
ギネスビール
・ギネスビール Guinness Stout $10.00
10ドル+チップですのでお値段は張りますが、ビールが好きな方なら飲んでも損はしないおいしさです。
黒ビールが苦手という方でも飲めるかも、というくらい苦みが少なく、こく深い味わいがあります。
泡もとてもクリーミーで、ほんのり自然な甘さを感じられます。
泡とともに飲むと、クリーミーで甘いのに香ばしく、その上こく深い複雑な味が楽しめます。
テイクアウト時は写真のようなプラスチックカップに入れてくれますが、このカップでも、飲み終わるまでちゃんと泡が残ってくれています。
ギネスは日本でも飲めますが、飲んだことがない、という方でビール好きな方は、ぜひ一度試してみてください。
サンシャインシーズン(Sunshine Seasons)
東京のパークでもおなじみのソアリンなど、複数のアトラクションが入っている大きな建物の中にあります。
いくつかのお店が隣接していて、日本のフードコートと同じ造りになっています。
メニューはアジア料理が多い印象で、中華などが食べたくなったらここへくるのがいいと思います。
他にも色々なメニューがあり、どこで食べるか迷ったときもここへくれば、食べたいものが1つは見つかるはずです。
ほぼ1フロアがフードコートになっていてとても広々としており、席数もたくさんあります。
通路も広く車椅子などの移動も楽ですし、エレベーターもあるので安心です。
建物の中なので、悪天候でも心配いりません。暑いときは涼しく、寒いときはあったかいです。
お茶をするだけに入ってもくつろげる場所なので、強くおすすめしたいフードスポットです。
ジャージャーモンゴリアンビーフ
アジアンシュリンプステアフライ
バターナッツスクウォッシュビスク
クレームブリュレ
バドライト
・ジャージャーモンゴリアンビーフ Jajan Mongolian Beef
牛肉を野菜と一緒に焼き肉のタレで炒めたもの、という印象です。
甘じょっぱいピリ辛味で、醤油ベース(?)ぽく感じます。
食べ慣れた感があるので、安心して食べられる味付けでした。
ご飯がほしくなるくらいの味の濃さなので、そのまま食べ続けると飽きてしまうかもしれません。
そういうときは、袋入りのレモン汁などが置いてあるので、それをかけて食べると、またさっぱりとしておいしくいただけます。
牛肉は若干筋があると感じるものの、総体的に柔らかく食べやすいです。
ブロッコリーやさやインゲン、人参、パプリカなど、野菜もたくさん入っています。
牛肉だけでなく野菜も食べたいという方は、これがおすすめです。
ただ、野菜のカットが大きく、硬く感じるものもあります。
歯に不安のある方は、注意して食べた方が無難です。
食べると、口の中でカリコリと鳴るくらいが好きな方にはたまらない食感でした。
このメニューには、チャーハンもセットでついてきました。
日本とほとんど変わらない町の中華の味がして、なかなかおいしくいただけました。
味も濃すぎず、置いてあるホットソースなどで辛くしたりなど、自分で味変できるのもいいと思います。
野菜が角切りなので、これもいい食感です。
記憶では、10ドルを超えていたかと思いますが、量が多いのでそこまで高いと感じないと思います。
一人で食べ切るには難しいかもしれませんので、一緒にいる方とシェアすることをおすすめします。
・アジアンシュリンプステアフライ Asian shrimp Stir fly
名前の通りエビの炒め物です。
アジア料理によくある甘じょっぱい味で、若干濃く感じます。
でも酸っぱさもあるので、わりとさっぱり食べられます。
これもパプリカや玉ねぎなど野菜がたくさん入っていて、特に人参がゴリゴリ食感です。
歯に自信のない方には少しつらいかもしれませんが、他の野菜はいいしゃきしゃき感があるので、おいしく感じると思います。
竹の子に似た何かも入ってました。
見た目は竹の子なんですが、竹の子より柔らかく、シャクシャクしていておいしいです。
肝心のエビは、期待通りプリプリ食感で、大きめのものがたくさん入ってました。
甘じょっぱく酸っぱい味付けがとてもよく合うので、私達の舌にも合いました。
メニュー名は炒め物なんですが、日本で言う丼物になります。
白いご飯かチャーハン、ヌードルから選ぶことができます。
私達はヌードルにしました。
アメリカにいると、麺料理が急に食べたくなることもあるかもしれません。
そういった麺好きの方は、ヌードルにするのがいいかと。
麺は柔らかく、ぷちぷちと切れやすいです。
焼きそばというより、柔らかいうどんといった印象です。
でも、麺料理が食べたくなったら、これを食べるといいでしょう。
・バターナッツスクウォッシュビスク Butternut squash Bisque
バターナッツというカボチャを使ったスープです。
バターナッツは、日本でもたまにスーパーなどで売られているカボチャです。
それを使ったスープはとろっとろで、カボチャの甘みがきいていました。
けれど甘すぎず、またしょっぱくないので、とても飲みやすいです。
写真にもあるように、ローストされた種が入っていて、カリカリ感がプラスされるのでとてもいい食感になります。
種だけでも、ぽりぽりとスナック感覚で食べられるくらいおいしいです。
スープの中に入っていると、飲んだときに香ばしさも足され、スープのうま味がかなりアップします。
値段は5ドルくらいしたはずですが、量もたっぷりですし、特にカボチャのスープが好きな方には価値ある一品だと思います。
寒いときはあったまりますので、もし売っていたら注文することをおすすめします。
・クレームブリュレ Creme brulee
写真の通り、表面をキャラメライズ(砂糖でコーティングしてあぶったもの)されたプリンです。
上の部分がぱりぱりで、下のプリンがねっとりとしていてよく合います。
プリンはバニラ感はそこまでではないですが、卵とミルキーさが程よく、甘さも控えめです。
キャラメルの甘さと香ばしさともマッチするので、甘いものがそこまで得意でない方でも食べられるくらいです。
一人分にしては大きいので、他の方と分けて食べるのがいいかなと。
甘いものが好きな方は、独り占めすると幸せな気分になれると思います。
上に乗っているイチゴもシロップコーティングされていて、イチゴの酸っぱさと合わさり、絶妙な甘酸っぱさでいただけます。
日本のイチゴと違って食感がゴリゴリのものもあるので、食べる際はびっくりすることもあるかもしれません。
・バドライト Bud Light Lager $6.75
上の写真にチラチラ映っている青い缶の、向こうでは定番のビールです。
飲み味は軽く、日本でもよく出回っているバドワイザーよりも飲みやすく感じました。
ビールはあまり得意ではないけど飲んでみたい、という方にはおすすめです。
日本のビールを飲み慣れている方にとっては、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。
けれどゴクゴク飲めて喉越し爽やかなので、暑い日にはたまらない一杯になると思います。
※ちょこっとメモ
パーク内はアルコール飲料の持ち込みは禁止で、外で買ってくることはできません。
パーク入り口では手荷物チェックが実施されており、ここで引っかかってしまいます。
止められた場合は、そこで捨てるか、飲んでしまうかしないとパークに入れてもらえませんので、注意が必要です。
マジックキングダム以外はほぼどこの屋台でもビールなどを買うことができ、すぐに飲むことができるので、本当に夢の国を味わえますよ。
ラ・カンティーナ・デ・サン・アンヘル(La Cantina de San Angel)
ワールドショーケースのメキシコエリアにある、本格的なメキシコ料理のお店です。
タコスやナチョスはもちろん、ケサディーヤ、エンパナーダなどの食事の他、メキシコのお酒も取り扱っています。
ワールドショーケースの中央にあるラグーン(池?)に張り出していて、全席がテラス席になっています。
このためなのか、外国人にかなり人気のお店です。
常に込んでいるイメージがあり、食事時は満員になる可能性もあるので、少し時間をずらす方が確実かなと思います。
特に夜は、ラグーンでショーなどが開催されるので、そこに面している席に座りたいなら、早めに行くことをおすすめします。
席数はたくさんあり、通路もそこまで狭くは感じませんでした。
車椅子を押して通れない、ということはなかったので、車椅子などを利用している方でも安心です。
タコトリオ
ナチョス
ライトビール
・タコトリオ Taco Trio $13.5
タコスとご飯、ブラックビーンズなどが1プレートになったもの。
メキシカンなんですが、ここもマジックキングダムのペコスビルと同じように、ハードタコっぽく、ペラペラなトルティーヤとちょっと違う気がしました。
でも、具はどれもおいしいです。
まず、タコスに挟まれているグリルチキンが美味です。
炭火で焼いた感じがあり、スモーキーな風味が豊か。
お肉自体も柔らかく、スパイスが効いていて、塩加減も絶妙でした。
セルフサービスでサルサソースを自由に取ることができ、この、サルサソースのマイルドの方をかけて食べると、程よく酸味が増してさっぱり食べることができます。
プルドポーク(燻製した豚肉をさいてソースで味付けしたもの)が入っているタコスもあります。
このポークはバーベキューソースの味が濃く、ビールとよく合います。
そのまま食事として食べる場合は、サルサソースをかけて食べると、マイルドになっておいしくいただけます。
細切りの豚肉が口の中で解けるほど柔らかいですし、ジューシーなので、歯に自信がない方でも食べやすいです。
トリオのもう一つは、チキンのからあげ(?)みたいなものでした。
日本のものに比べると衣が分厚くて、かりかりの食感です。
コールスローのようなサラダも挟まれており、これと一緒に食べると、チキンのカリカリと野菜のしゃきしゃきとで、絶妙な食感になります。
塩気も控えめで、トルティーヤともよく合い、このタコスが一番あっさりと食べられました。
食事としてそのまま食べるなら、これが一番かもしれません。
ブラックビーンズは、ほんのり塩味の、スパイスが入った豆料理です。
とろとろ食感の煮豆で、食べやすく、お酒のアテにも最適です。
メキシカンライスは、スパイスが効いたチャーハンのようなもの。
これも、そのまま食べてもいいお味です。
この二つをお好みで、タコスに挟んで食べてもおいしくいただけますよ。
・ナチョス Nachos $13.99
トルティーヤチップスに、チーズソースやタコスミート(挽肉のスパイス炒め)、ハラペーニョ(メキシコの唐辛子)のピクルス、トマトなどが乗った食べ物です。
メインがチップスなので、ご飯というよりもスナック菓子の方が近いかもしれません。
チーズソースの塩味が強いので、相当濃い味が好きな方でなければ、そのまま食べ続けるのは難しいと思います。
けれど、お酒との相性は抜群です。
特に、喉越し爽やかなメキシコのビールとよく合います。
チーズソースの濃厚さと、ハラペーニョの酸っぱさと辛さ、挽肉の甘さ、トマトの酸味と甘みも加わって、いいバランスで口の中に広がります。
これがとても濃いのですが、このスパイシーですっぱ甘いものをビールで流し込むのがたまらなくおいしいです。
トルティーヤチップスもスパイシーで、ぱりぱり食感がいい仕事をしてくれます。
スナックが苦手な方や、しっかりご飯を食べたい方には向いていませんが、お酒のアテとしては最適ですので、ぜひとも合わせて注文してみてください。
・ライトビール Tecate Light Draft Beer $10.50
メキシコのビール。
名前の通り本当に軽い飲み味で、水代わりに飲めそうな印象でした。
ゴクゴクと飲めるので、暑い日には最高だと思います。
ビールは苦手だけどこれなら飲める、という人もいるのでは、と思うくらいクセがなく、微炭酸で飲みやすかったです。
スパイシーで味の濃いメキシコ料理との相性は抜群ですので、料理と一緒にぜひ。
ザマフェスト(Sommerfest)
ワールドショーケースのドイツエリアにある、ドイツのファストフードを提供してくれるお店です。
ドイツ館の奥まったところにあり、しかもテーブルサービスのレストラン(?)のすぐ隣にあるので、場所がわかりにくいです。
給水器のちょうど裏側に売店があり、そこで注文できます。
私達が行ったときは、かなり空いていました。
食べている人もまばらだったので、ヨークシャー・カンウティなどよりは空いている印象でした。
車椅子を押したままでも並びやすく、注文もしやすいです。
メニューの表示が少なく、注文時にやっと見せてもらえて、そこで決める、ということになるかもしれません。
ただ、メニュー数自体が少ないので、そこまで迷うことなく購入できると思います。
私達もその場でメニューを渡され、その場で決めました。
テラス席のみなので、悪天候のときはここでの食事は避けた方がいいでしょう。
席数は少ないですが、外で食べるのは開放的ですし、テーブルの間隔も広いので、車椅子があっても気を遣わずに、席に座って食べることができます。
空いているお手洗いがすぐ近くにあるので、休憩するにももってこいの場所です。
フランクフルター
ポテトサラダ
グラタン
ベックスピルスナー
・フランクフルター Frankfurter $9.99
左の写真の通り、ロールパンにソーセージが挟まれた状態で提供されます。
これと別皿(写真右)で、ザワークラウト(キャベツの漬け物)がついてきます。
このザワークラウト、私達が行ったときは、プレッツェルとどちらにするか選べるようでした。
もし選択できたとしても、迷うことなくザワークラウトを選ぶよう強くおすすめします。
これをソーセージの上にたっぷりと乗せ、お好みでブラウンマスタード(粒々マスタード)やイエローマスタード、ケチャップをかけて豪快にかぶりつきましょう。
まずザワークラウトやマスタードの酸味がきて、その次にソーセージの程よい塩気を感じます。
酸っぱくて、いい塩加減の味を、柔らかいパンがまとめてくれてとてもおいしいです。
また、ソーセージも柔らかく、そこにザワークラウトのシャクシャクした歯ごたえが加わるので、食感としても変化があってうまさを引き立ててくれます。
ザワークラウトが酸っぱいので、ジャンキーなイメージはまったくなく最後まで飽きずに食べられます。
ザワークラウトが本当にいい仕事をしてくれるばかりか、そのまま箸休め的に食べてもおいしくいただけます。
ホットドッグと考えると、お値段はちょっと高めに感じますが、一人で食べるとこれだけでお腹いっぱいになるくらいのボリュームです。
・ポテトサラダ Cold Potato Salad $3.99
日本のようにポテトが潰されておらず、くし切りのままソースと和えた感じのサラダです。
食べた感じは見た目通りで、しっかりとしたお芋の食感ががつんときます。
ねっとり系ではなく、どちらかというとさっくり系で、歯切れがとてもよいです。
皮も口の中に残らず、しゃくっとしていて食感のアクセントになっていました。
お味も、お芋感が強く、これぞポテトのサラダだ、という感じです。
少しすっぱめの、でもクリーミーなタルタルソースで和えられていて、細かく刻んだ玉ねぎも入っているのがよく合ってました。
サラダというよりは、スナックというイメージが強いかもしれません。
じゃがいもが苦手でなければ、ぜひとも食べていただきたい一品です。
これとビールの相性は最高だと思います。
・グラタン Nudel Gratin $4.49
固めに焼いたグラタンを、ケーキみたいに切り出したような形で提供されます。
メニュー名はグラタンですが、マカロニチーズに近いです。
写真だとわかりにくいですが、中には柔らかめのマカロニが入っています。
それをたっぷりのチーズでコーティングして、焼いてある感じです。
チーズがしっかりと固まっていてカリカリとし、中は柔らかいマカロニで、食感の相性はばっちりです。
マカロニチーズほど塩気が強すぎないので、食事としても安心して食べることができます。
チーズが素晴らしく濃厚で、ミルク感と程よいしょっぱさ、焼かれた香ばしさが相まって、美味です。
チーズが好きな方にはたまらない食べ物です。
ワインもいいでしょうが、個人的には喉越しのよいビールと合わせて正解でした。
・ベックスピルスナー Beck’s Pilsner $9.50
琥珀色が綺麗な、ドイツのライトビールです。
日本のビールとほとんど同じで、辛口な印象でした。
慣れた飲み口でクセがなく、とても飲みやすいビールです。
ホットドッグやグラタンといった、少し脂気があるものとも相性がいいです。
ホットドッグを食べる際には、この一杯をどうぞ。
タンジェリン・カフェ(Tangierine Cafe)
ワールドショーケースのモロッコエリアにある、モロッコ料理のお店です。
写真のように、メニューがショーケースに並んでいるのが特徴です。
ほぼ実物を見ながら決めることができるので、英語がわからない方でも安心して選ぶことができます。
カフェというだけあって、コーヒーやミントティーなどのカフェメニューも充実しています。
また、バーのメニューもたくさんあって、コーヒーリキュールやカクテルなど、品揃えが豊富です。
注文する場所は食事とは別になり、店の奥にあります。
モロッコのコーヒーやアルコール飲料などが味わいたい場合は、こちらに注文する必要があります。
デザートも手作りケーキなどが多く並んでいて、日本のケーキ屋さんのように可愛くて美しいです。
スイーツが好きな方にはたまらない光景だと思います。
お茶をするために寄っても満足できるでしょう。
並ぶレーンはそこまで広くないですが、車椅子を押しても大丈夫な幅は確保されています。
私達が訪れたときもそうでしたが、混雑している印象がないので、車椅子などで入ってもそこまで気を遣わずにすむと思います。
店内席は少なめですが、テラス席もあるので、気分や天候に合わせて選ぶこともできます。
店内でもドアが開きっぱなしで、とても開放的なお店です。
メディティレーニアンスライダー
ポテトフライ
・メディテレーニアンスライダー Mediterranean Sliders Combo $14.99
ラム肉、チキン、コロッケ(?)が、それぞれピタパン(平たくて半円形の袋状になったパン)に挟まれた料理。
サイドにはハマスと、パセリのサラダ、レンズ豆のサラダがついてきます。
ピタパンは小麦の香りがよく、たくさん入った具材を一つにしてくれる大事な役割を果たしてくれます。
それでいてそれぞれの味を邪魔せず、さくさくしていてとても食べやすいです。
パセリのサラダは、パセリの青臭さはほとんどなく、長く噛んでいるとほんのり感じるかな? くらいです。
嫌な苦みもなく、日本で一般的に食べているものとは大違いでした。
ハーブ系の香りがクセになるサラダで、これ単体でもおいしく食べられます。
レンズ豆のサラダは、サルサソースが入っているのか、少しだけ酸っぱく感じました。
酸味が苦手な方はダメかもしれませんが、大丈夫な方にはおいしく感じられると思います。
お豆は味にクセがなく、シャクシャクしていて、なのに程よい柔らかさ。
大豆のような芋っぽさもないので、食感は新鮮な印象です。
外国に来たので珍しいものを食べたい、という方には特におすすめです。
ラム肉は香草の香りがよく効いていて、臭みはまったくありません。
塩気も程よくて柔らかいので、私達でも違和感なくおいしくいただけました。
チキンはグリルされているのか、香ばしいのが印象的でした。
スパイスも使われていて、香りが素晴らしく、ジューシーで美味でした。
コロッケっぽいものは、インド料理のサモサ(スパイスコロッケ)に似ていて、香草が効いたまさしくコロッケでした。
けれど芋っぽくなく、中はほろほろと崩れる軽い食感です。
日本のコロッケが苦手でも、これなら食べられる人もいるかもしれません。
スパイスとハーブのバランスがよく、塩気も丁度いいので、これ単品だけでも食べたいくらいのお味でした。
提供されたそのままをいただいてももちろんおいしいのですが、サラダやハマスを乗せて食べるのも、味変ができて楽しいです。
自分のベストを探しながら食べられるのも、このメニューの長所だと思います。
・ポテトフライ French Fries $5.95
いい塩加減のフライドポテトです。
提供前にちゃんと調理されており、熱々のものが出てきます。
外はカリッと、中はほくほくで、芋感が強いポテトでした。
ビールとの相性ばっちりです。
しわすホリデーキッチン(Shiwasu Holiday Kitchen)
ここはワゴン販売のお店で、季節やイベントごとにメニューが変わります。
私達が行ったときは丁度クリスマスシーズンだったので、お店の名前もホリデーとなっています。
この時期はあったかいおそばや、クリスマスツリーの形をしたちらし寿司、ビールなどが売られてました。
ワゴン販売ですので、席はありません。
近くにある立食用のテーブルや、ベンチを利用する形式になります。
車椅子に乗りっぱなしだと足腰が痛くなったりするので、ベンチに座り直すなどして食べるのがいいでしょう。
ちらし寿司ツリー
サッポロ生ビール
・ちらし寿司ツリー Chirashi Sushi Tree
綺麗にクリスマスツリーにデコレーションされているのが可愛いです。
お酢の加減や味も悪くなく、日本のスーパーで売られているお寿司みたいな感覚で味わうことができます。
ソースに一味(?)が使われているのか、少しぴりりとしていましたが、辛いのが苦手な方でも食べられるくらいの味付けでした。
キュウリや人参、着色されたとびっこ(トビウオの卵)が食感のアクセントになり、飽きることなくいただけます。
けれど、量に対してお値段がかなり高かったように思います。
一人で食べても、一回の食事の量には物足りないくらいの量で、10ドルを超えていたかと。
食べ歩き用ですが、もう少し控えめなお値段だったらよかったのに、と思わざるを得ません。
ただ、イベント限定のフードが食べたい方、どうしても酢飯が食べたい方にはおすすめです。
・サッポロ生ビール Sapporo Draft Beer
日本のサッポロビールです。
どこの国のビールもあまり値段が違わない印象があるので、日本のサッポロビールを飲みたい方はここで購入するのがおすすめです。
ここで買えば、ぶらぶら歩きながら飲むこともできますしね。
そば
・そば New Year Celebration Soba
ちゃんとおつゆのある、日本の黒いおそばです。
つゆは、あまりだしの風味が感じられず、桂グリルのうどんと同じく甘めでした。
麺のおそばはびろびろに伸びていて、日本のスーパーに売っているゆで麺の方がおいしいかも、というくらいです。
ただ、口に運んでもプチプチと切れることはなかったので、すすって食べたい方でも安心です。
かき揚げはしっかりと揚げられており、油っぽくありませんでした。
しかも、食べ終わるまでさくさく食感が味わえます。
つゆを吸ってもさくっとしてますし、甘めのおだしとよく合ってました。
値段は忘れてしまいましたが、日本食ということもありちょっと高かった印象です。
全体的に残念な印象がありますが、寒いときに食べるとあったまりますので、よりおいしく感じられます。
また、アメリカでおそばが食べられるのも感動するので、試してみてはいかがでしょうか。
おまけ
ワールドショーケースのドイツエリアにある、ワインのお店、だったように思います。
記憶が曖昧なのですが、確かカラメル・クチェというキャラメル専門店の隣にあったかと。
ここで買うことができるチーズが絶品だったので、ご紹介したいと思います。
チーズの盛り合わせ
左のチーズだけのものは、チェダーチーズに近かったような印象があります。
塩気が若干強いですが、こく深い味わいです。
ねっとりとした舌触りで、チーズの濃厚さを長い間味わうことができます。
これが一番、一般的な日本人がチーズっぽく感じるチーズではないかと思いました。
真ん中のラスクが刺さっているものは、クリームチーズです。
クリームチーズだけあり、口の中で溶けるくらいとろっとろなのが特徴です。
ラスクにつけて食べると、チーズのクリーミーさとラスクのカリカリさくさく感が相まって、とてもいい食感でした。
右の生ハムと一緒に盛られているチーズは、燻製されているのかスモーキーな香りが特徴的でした。
少し塩気を強く感じるので、本当にお酒のお供です。
ワインと絶妙にマッチするのではないかと。
生ハムのしっとり感と、チーズのほろほろ感がよく合うので、同時に口に運ぶのがおすすめです。
このチーズ盛りは、チーズが好きな方にはたまらない一品です。
お値段もそこまで高くはなかったので、見つけたらぜひ味わってみてください。
※ホリデー(クリスマス)シーズンのみの限定フードの可能性もありますのでご注意ください。
まとめ
・世界の食を幅広く味わえる
・世界の食の食べ歩きもできる
・アルコール飲料の種類も充実している
世界の食やアルコール類を味わうことができるエプコットは、食いしん坊な方には大変おすすめのパークです。
せっかく外国に来ているのですから、色々な国の料理などを味わってみてはいかがでしょう。
もちろん、海外の食事に飽きた、という方にも、日本食を食べることができるエプコットは強い味方になってくれます。
お食事に関しては、エプコットが一番充実しているパークだという印象があります。
ぜひエプコットを訪れて、食欲やアルコール欲を満たしていただければと思います。