ＷＤＷを車椅子でグルメ旅シリーズ。
前回までは各パーク別に取り上げました。
今回は別添としましてディズニースプリングスです。
スプリングスは、東京のイクスピアリとボン・ヴォヤージュを合わせてもっと広くしたようなショッピングモールです。
ここにもおいしい食事を楽しめるレストランがたくさんあります。
スプリングスもパークと同じく、ご紹介するのはカウンターサービスのお店です。
私達が実際に食べてきた体験をもとに、車椅子でも利用できる飲食店を取り上げます。
ベビーカーを利用されている方、車椅子を使わない方にも参考になるかもしれませんのでぜひご覧ください。
※メニューや価格などはすべて2019年12月現在のものです。
ディズニースプリングス
東京のイクスピアリのような施設で、色々な飲食店やおみやげ店、ファッション等々が集まっているのがスプリングスです。
日本食を扱っているお店もあり、本当に多種多様です。
パークやホテルの食事に飽きたという方は、ここにくれば何かしら気に入る食べ物が見つけられるかもしれません。
私達が利用してきた中にもおすすめのお店がありますので、ご紹介していきます。
アール・オブ・サンドウィッチ(Earl Of Sandwich)
スプリングスに来たらまずここ、というくらい有名な大人気のサンドイッチ専門店です。
食事時はお店の外まで行列ができているのが当たり前で、店内も大混雑している印象が強いです。
空いているときでも、注文するために店内で15分くらいは並びます。
お腹の空き具合と相談しながら早めの入店をおすすめします。
店内はそこまで広くなく、混雑時に車椅子を押して並ぶのはなかなかに大変です。
が、一緒にお店に入らないとメニューを選ぶのも難しいですから、注文時だけは車椅子を押したまま入った方がいいと思います。
車椅子を押していてもスタッフさんやお客さんも親切で応対にも慣れているので、こちらが困ることはあまりないと思います。
ご厚意にはお礼を言って甘えてしまって、他の方にその親切を分けるのがいいでしょう。
店内にもテーブルはありますが、満席が多い印象です。
もし座れたらとてもラッキーなので、店内での食事をおすすめします。
店内で食べられなくても、スプリングスにはベンチなどもたくさんあります。
メニューのすべてがテイクアウトメニューなので、ホテルに持ち帰って食べることもできます。
店内の混雑具合や予定とよく相談して、臨機応変にするのがいいでしょう。
店内で食べて残しても持って帰ることもできますよ。
ハワイアンBBQサンド
ターキーチェダーラップサンド
マカロニチーズ
トマトスープ
コールスローサラダ
・ハワイアンBBQサンド Hawaiian Barbecue $7.99
グリルされたチキンやハム、パイナップル、チーズなどが入ったホットサンドです。
パンもグリルされており、外側がカリカリで中はふわふわ。
挟まれている具はしっとりとしていて、その上あったかいので食感が面白くジューシーに感じます。
チキンもハムも肉々しく、けれど柔らかくてとても食べやすいです。
すっぱ辛いバーベキューソースは味が濃いめですが、パインなどの酸味で程よく中和され、最後まで飽きずに食べることができます。
なかなかの大きさで具もたくさん入っていることもあり、一人で食べきるとお腹にずっしりとくるでしょう。
味も良くボリューミーなので、お値段もそこまで高くないと感じました。
日本で食べるサンドイッチとはかなり印象が違うので、ここへ来たらぜひ食べてほしいです。
色々食べたい方は、一緒にいる方とシェアするのがいいと思います。
・ターキーチェダーラップサンド Turkey and Cheddar $7.99
ターキー(七面鳥)や野菜がぎっしりと入ったラップサンドです。
ターキーのお肉はとても柔らかく、薄切りのハムのようにしっとりとした印象を受けます。
その他にもロメインレタスでしょうか、ものすごく食感がいいように感じました。
チェダーチーズが濃厚で、チーズの香りやしょっぱさを主張しますが、トマトの酸味と甘みがうまくまとめてくれて丁度良い味になっています。
包んでいる生地は膨らんでいない小麦の平たいパンですし、ターキーも野菜もたくさん入っているのでかなりの満足感があります。
これもお値段にしては量も多いですし、何よりおいしいですから、食べてみてほしい逸品です。
チェダーチーズが好きな方にもおすすめします。
・マカロニチーズ Mac ‘n’ Cheese $5.49
上の集合写真の右下にあるのがマカロニチーズです。
ふにゃふにゃのマカロニに濃厚チーズソースがかかったアメリカ定番の料理。
一口食べるとチーズの濃い香りとしょっぱさが広がり、アメリカに来たんだなと思わせてくれること間違いなしの一品です。
チーズ料理が大好きな方はぜひ試してみてください。
味が濃い上にカロリー爆弾なので、一皿を一人で食べると相当お腹に溜まります。
何人かでちょっとずつシェアするのがいいかもしれません。
ビールがとても進みます。
・トマトスープ Tomato Soup – Cup $2.99
マカロニチーズの左隣にあるのがトマトのスープです。
日本のトマトスープは酸味が立っているものが多いですが、このスープは若干甘めでした。
トマトの酸味などがかなりおさえられていて、トマトが苦手な方でも飲めそうな甘みとこく深さです。
とろっとろであったかいので飲むと身体があたたまります。
オーランドも寒い日があるので、そんなときにはこのスープをおすすめします。
・コールスローサラダ Coleslaw $2.59
スープの左に映っているのがコールスローです。
日本のものと違って野菜の大きさがまちまちで、食感の違いがおもしろいです。
マヨネーズベースなのは同じですが、日本と比べてこちらの方が酸っぱく感じました。
サンドイッチやマカロニチーズなど濃い料理が多いので、箸休め的に口の中をさっぱりとしてくれます。
お値段もそこまで高額ではありませんから、野菜がほしくなったとき、また濃い料理を食べるときはこのサラダが強い味方になってくれます。
モリモト アジア(Morimoto Asia Street Food)
ランディングエリアにある日本食とアジア料理が楽しめるお店。
日本の著名な料理の鉄人、森本正治さんが手がけているのだとか。
その分かなり高級なレストランとなっています。
けれどここは店内で食べるテーブルサービスと、外で食べるカウンターサービスに分かれていて、外にも注文カウンターがあります。
内と外で提供されるものも違っていて、店内は豪華なもの、外ではわりとリーズナブルなメニューが味わえるようになっています。
店外でも巻き寿司やラーメン、チャーハンなども扱っていたので、スプリングスでも日本食が食べたいという方はここへ食べに行くのがいいと思います。
外のテラス席はテーブルも席数もあまり多くないので、ラーメンなどを注文したいときは席が空いているかどうか気を付けた方がいいでしょう。
車椅子用の通路もそこまで広くはなかった記憶があります。混雑していると利用しづらい印象でした。
が、空いているときは外で食べるのも開放的でおすすめです。
スプリングスにはベンチなどもたくさん設置されているので、ここで買ってちょっと移動してから食べるのもありだと思います。
※注意
外のカウンターで注文したとき、アルコール類を買うのにパスポートの提示を求められました。
スタッフさんで応対が違うかもしれませんが、コピーではダメだとのこと。
もしここでアルコール類を買いたい場合は、パスポートを持参するのがいいでしょう。
太巻き
ポークリブ
鶏と生姜のラーメン
・太巻き
メニューには「Futomaki」と書かれていたように思います。
巻かれている具材は、大きなたくあん、キュウリ、人参、かんぴょうなどで、焼かれた鰻(穴子？)もありました。
作り立てではないですが、お米も潰れすぎていませんし乾いていたりもせずにおいしかったです。
たくあんやかんぴょうなどの甘じょっぱい味付けは日本のものと同じです。
歯ごたえも柔らかすぎず硬すぎずで丁度いいバランス。
鰻もしっかり鰻のタレで焼かれており、生臭さもなく骨が気になることもありませんでした。
結構な大きさですが、一口で食べるのがおすすめです。
ばらして食べると味の濃淡や食感のバランスが崩れてちょっと微妙になる気がしました。
日本のスーパーで売られているくらいの高い品質のお寿司で、なかなかの一品でした。
確か10ドルを超えていたように思うので、まあまあいいお値段だと思います。
ですがパーク内で購入しているものですし、日本食の特にお寿司が食べられるとなるとそこまで高額に感じないかなという印象でした。
・ポークリブ Morimoto Spare Ribs – 3-rib $16.00
このお店オリジナルのポークリブ(豚のあばら肉)で、店内店外ともに食べられるメニューです。
数量に対してかなりいいお値段ですが、このお店に来たらこれを食べてほしい、というくらい絶品でした。
キャラメルコーティングされているような感じで外がカリカリ、中のお肉はしっとりジューシー。
口に入れるとお肉がほろほろと解けますし、骨から簡単に離れてくれて食べやすさも抜群です。
甘辛で少し濃いめに感じます。ご飯がほしくなる味付けで、バッファローチキンのような印象を受けました。
スパイシーではありますが、辛いものが苦手な方でも食べられるくらい控えめです。
ビールによく合うおすすめフードです。
・鶏と生姜のラーメン
日本のラーメンとは違い、ベトナム麺料理のフォーのような味付けに近いかなと感じました。
そのまま味わうとスープがとにかくあっさりで、ポークリブの口直しに丁度いいイメージです。
シラチャーソース(タイ生まれのアメリカの辛いソース)などを入れて自分好みに味変して食べるのが定番のようで、そうして食べるといい味付けになりました。
底に生姜が溜まっていたのでしっかりと混ぜて食べるのがおすすめです。
パクチーもたくさん入っていて、フレッシュな香りと生姜風味がきいたスープは本当にあっさりです。
麺は中太の縮れで、わりとしっかり目の食感があります。
卵(？)と小麦の風味が感じられ、日本で食べる麺と変わりなくおいしかったです。
チキンは胸肉だったように思います。
そこまでかすかす食感が強くなく、どちらかというとさくさくという感じでした。
柔らかくて脂身もないので、鶏の皮などが苦手な方は食べやすいと思います。
これも10ドル以上のいいお値段ですが、日本で食べるラーメンとはまったく違う味わいなのでパクチーなどが苦手でない方はぜひとも試してほしい一品でした。
イェサケ(YeSake Kiosk)
日本の三越が運営している屋台っぽい小さなお店です。
提供しているメニューのほとんどが日本食で、ちょっとしたおつまみから丼物まで置いてあります。
お昼などを軽く、でもやっぱり日本食を食べたいという方にはかなりおすすめです。
また、日本のアルコール類も多く扱っているのが特徴で、アメリカで日本のお酒が飲みたいという方はここに立ち寄るといいと思います。
他に比べればお値段も控えめなので、お財布にも優しいのがありがたいです。
お昼時は多少並びますが、ほぼ屋台で周りも広々としているので車椅子を押したままでも購入しやすいかと。
数は少ないもののテーブルもありますし、車椅子でも利用しやすいお店です。
※ここではパスポートの提示を求められませんでした。
・キリンフローズン生ビール Kirin Frozen Draft Beer $9.00
日本のパーク(ディズニーシー)でも夏になれば売っているフローズンビールです。
フロリダは暑い日も多いですから、そういうときにぐびっと飲むと最高の一杯になります。
キンキンに冷えてます。
味は日本と同じでも、フロリダで飲んでいると思うとひと味違うかもしれません。
日本よりも高額になるものの、飲み慣れたビールがアメリカでも飲めるのはありがたいのでそこまで高くはないと思います。
チキンガイ(Chicken Guy!)
フライドチキン専門のアメリカ料理のレストランです。
アメリカでもKFC(ケンタッキーフライドチキン)は有名ですが、ここは主に骨なしチキンを扱っているファストフード店になります。
お昼時ともなると行列ができるくらいの人気店で、お店の外まで並ぶのは必至。
行列は外なので車椅子を利用していても狭く感じることはありません。
けれど店内はテーブル数が少なく狭いですから、座れたらラッキーくらいの感覚です。
店外はテーブルがわりと多く設置されていたので、天候などが問題なければ外で食べるのもいいと思います。
スプリングスでリーズナブルに、しかも軽く食べたいときは、ぜひこのお店に寄ってほしいというくらいおすすめです。
もちろん、揚げ物ですのでがっつり食べたい方も満足できますよ。
コンボ
チキンテンダー
コールスロー
・コンボ Combo $11.49
チキンのサンドイッチかチキンフライをメインに、ポテトとソフトドリンクがセットになったメニューです。
私達はチキンフライを頼みましたが、注文時にサンドイッチかチキンフライのどちらにするか聞かれますので先に決めておくのがいいでしょう。
チキンは外がカリカリで中はふっくら。
部位はささみ(？)っぽく感じましたが、まったくぱさつかずしっとりなのにほろほろと解け、その上ジューシーという理想の食感を味わうことができます。
そのまま食べてもしっかりと下味がついており、程よい塩味と香りのよいスパイスが効いていてとてもおいしいです。
ポテトにもスパイスが振り掛けられていて塩辛すぎず、日本のファストフード店でよく食べるものとは違ってとてもおいしく感じました。
チキンについてくるソースをつけて食べても美味です。
表面がカリッとしているのに中はふわふわで、気が付いたら次に手が伸びているクセになるおいしさでした。
セットになっているソフトドリンクはセルフサービスです。
氷もジュースもおかわり自由ですし、ジュースを何種類混ぜるのも自由。
現地の方のほとんどがオリジナルのドリンクを作っていました。さすが自由の国ですね。
私もレモネードとスプライトを混ぜてみましたが、なかなかおいしかった記憶があります。
セットの内容に対して若干お値段が張りますが、パーク内で食べるならそこまで高くはないかなと思います。
※ちょこっとメモ
このお店はソースを自分で選ぶことができるのも特徴です。
選べるソースの総数がなんと16種類以上。
チキンフライ1セット(3個)に対してソースを2つチョイスできます。
あまりにも種類が豊富なので、ご自身がピンときたものを注文することをおすすめします。
英語が得意な方はいいですが、そうでない方は迷うとまともにオーダーもできなくなる可能性が出てきますしね。
ソースのおすすめは、このお店オリジナルのスペシャルです。
甘い、酸っぱい、辛いのバランスがよく、わりと誰でも食べやすい味ではないかと思いました。
私達がチョイスしたのは、スペシャル、ハニーマスタード、ガーリックパルメジャン、レモンペッパーでした。
どれも良さがありますので、別の味を頼んで好みのものを見つけるのもおもしろいと思います。
・チキンテンダー Three Tenders $5.99
チキンフライの単品メニューです。
チキンフライが3つついたもので、これの5つバージョンもメニュー表に載ってました。
これを1つ注文すると、ソースを2つ選ぶことができます。
セットでは足りずもう少しチキンを食べたいという方は、これか5つの方を注文するといいでしょう。
チキン一つ一つがそこまで大きなサイズではないものの、揚げ物ですので結構お腹に溜まります。
食べきれなかったら持ち帰ってホテルなどで食べれば、勿体ないことにならずにすみますよ。
・コールスロー American Slaw $2.99
アメリカでは定番のサラダで、揚げ物を食べるときの強い味方になってくれます。
ここのコールスローも野菜が大きめでザクザクとしているので、いい食感が楽しめます。
味付けは日本のものより若干酸味がきいていますが、酸っぱいものが苦手な方でも大丈夫なくらいです。
揚げ物を食べたあとの口の中をさっぱりとさせてくれます。
粒マスタード(？)も入っていた記憶があり、その風味とピリ辛さのバランスがとてもよくおいしい付け合わせでした。
アメリカの食事で野菜不足を感じている方にはぜひおすすめしたい一品です。
まとめ
・スプリングスでも安価で食べられるお店がある
・日本のお店や日本食、ファストフードなど馴染みのある食べ物も充実
・店内は混雑することが多く店内席は少ない
・注文時に車椅子で並ぶのは問題なし
・店内席は混雑して狭く車椅子を利用していると不便なこともある
・天候が大丈夫ならテラス席がおすすめ
スプリングスのファストフードを中心に書いてきましたが、気になるお店はありましたか。
上記の他にもおいしそうなお店はたくさんありますので、向かわれる際は事前に調べておくことをおすすめします。
車椅子やベビーカーを利用していると、行列に並びづらかったり狭い店内で食事などをすることが困難になる場面がよくあります。
そういったときにこのブログが少しでも役に立てれば幸いです。
スプリングスはお買い物以外に食も豊富です。
車椅子などを利用していても目一杯、フロリダのパークの食事を楽しんでくださいね。
