ウォルトディズニーワールド(フロリダ)旅行 空港での車椅子利用

ウォルトディズニーワールド

ウォルトディズニーワールド旅行の際の車椅子のレンタル方法は、

この記事で紹介しました。

でも借り方はわかっても、

「実際に、空港内で車椅子を押すときはどんな感じなの?」
「 車椅子のまま飛行機に乗れるの?」
「 保安検査や入国審査、税関では一般レーンに並べばいいの?」

などなど、疑問がたくさん残ってますよね。

この記事では、車椅子を利用した際、飛行機に乗るときや、飛行機内、保安検査場や入国審査、税関といったところでどういう扱いになるのか、などについて、なるべく順を追ってご紹介します。

ご年配の親御さんに限らず、身体が不自由な方やケガをされている方にとっても、車椅子の利用法などへの不安の解消につながると思います。
ぜひ参考にしてみてください。

※重要
各空港やその場の職員さんによって、応対が異なる場合があります。
そういうときは、その場の指示に従ってください。

優先搭乗

優先搭乗とは、身体の不自由な方や、妊娠中の方、小さなお子さんを連れている方、その航空会社の特別なメンバーの方などを対象に、一般の方よりも先に、飛行機に乗ることができる無料のサービスです。

優先搭乗は利用した方がいいの?

もし、車椅子を借りているならば、ほとんどが自動的に優先搭乗になると思います。

自動的ではない場合でも、車椅子をレンタルしていたり、身体に不自由を感じておられる方は、健康な方と同じ速度で歩くのは難しいと思いますので、このサービスを利用した方がいいでしょう

歩くのがゆっくりだと、後ろの人に迷惑をかけてしまうかも、という心配から焦ってしまって、最悪転んだりするということも考えられます。
安全のためにも、優先搭乗をおすすめします

優先搭乗はどうしたらさせてもらえるの?

上でも書きましたが、航空会社のカウンターで車椅子を借りた場合は、大体が自動的に優先搭乗になります。
けれど、そうなっていない可能性もありますので、車椅子を借りる際、航空会社のカウンターで、優先搭乗させてもらえますか? と尋ねましょう
すると、優先搭乗になっていない場合は、その手続きをしてくださいます。

※ちょこっとメモ
搭乗口には、出発時間の何十分前には、お連れの方も全員揃って来ておいてください、というふうなことを言われます。
これは必ず守りましょう。

保安検査

保安検査場は、飛行機に乗る前に、ボディチェックや飛行機に持ち込む手荷物を検査する場所です。
手荷物やポケットの中身、スマホなどをトレーに乗せてX線検査機に通したり、金属探知機のゲートをくぐるところですね。
航空会社のカウンターで車椅子をレンタルしたあとは、まずはここに向かいます。

車椅子を利用しているときの検査方法

検査場までは、お連れの方が車椅子を押します。
保安検査場までくると、基本は、一般の方と同じ列に並んで検査を受けます。

ただしここを通過するときは、一人ずつしか通れませんので、お連れの方が車椅子を押すことはできません
検査場にいる係員の方が車椅子を押してくれますので、お任せしましょう。

レンタルした車椅子が、金属が使われていないものであれば、ブザーが鳴らずにそのまま通れてしまうこともあります。
けれど、ご自身のポケットなどにスマホや金属製のものが入っていたり、車椅子に金属が使われているものは、ゲートでブザーが鳴ってしまいます。
その場合は、身体のあちこちを触られるボディチェックを受けることになります。
ときには、靴を脱いでくださいと言われることもあります。

この検査を無事に終えたら、そこからはまた、お連れの方が搭乗口まで車椅子を押して行くことができます。

※ちょこっとメモ1
空港によっては、車椅子の方は一般の列に並ばず、別のレーンに案内されることもあります。
その場合は、その係員の方の指示に従ってください。
大体の場合は、安全のため、ですので、検査内容が異なることはないと思います。

ちょこっとメモ2
車椅子は利用していないものの、杖をついておられる方もいらっしゃるでしょう。
保安検査場では、杖も検査しないといけないため、ご自身の杖を使用したまま通過することができません。
その際には、代わりとなる杖を貸してくれますので、それを利用して通りましょう。
もちろん、杖に異常がなければ、その場で返してくれます。

飛行機内での車椅子の扱い

保安検査をすませ、搭乗口で待っていると、出発時刻の大体30分くらい前から、優先搭乗が始まります。
車椅子を降りて歩いて飛行機のゲートに向かう場合は、車椅子は搭乗口に置いておきます
すると、あとで航空会社の方が片付けてくださいます。
もし心配なら、車椅子はどうすればいいですか、と尋ねましょう。
ほとんどの方が、そこに置いておいてください、と言われると思います。

また、車椅子に乗ったまま飛行機のゲートに向かう場合には、ゲートまでお連れの方が押すことになります
ただし、航空会社の方が押してくれることもあるので、押してくれるときはお任せした方がいいでしょう

ゲートまで到着すると、段差を一人で上れないなど、手伝いが必要な方以外は、そのまま飛行機に乗り込みます。

手伝いが必要な方は、職員さんが手伝ってくださいます。
ここで、借りている車椅子とはお別れです。
置いておくと、職員さんが片付けてくれます。

飛行機に乗り込んでからはどういった待遇になるのか、それもご説明していきます。

飛行機内での車椅子の利用

車椅子は、ご自身が所有しているものであっても、基本は飛行機の貨物室に預けることになります。
つまり、自分が普段使っている車椅子や、国内の業者などで借りた車椅子は、飛行機内では利用できない、ということです。

飛行機内でも歩行が困難な方は、飛行機内専用の車椅子があるので、それに乗ることになります。
ただ、これは各社で対応が違うかもしれませんし、私達は利用したことがないので、事前に問い合わせなどをしておいた方がいいでしょう。
旅行社に依頼をしている場合は、あらかじめ説明をしておくことをおすすめします。

飛行機内での配慮

車椅子を利用していたり、身体が不自由な旨を伝えておくと、航空会社が色々と気を配ってくれます。
例えば、座席をお手洗いの近くに取ってくれる、といった具合です。
フロリダへの飛行時間はとても長いので、お手洗いが近くにあると、とても助かります。
もし旅行社を利用する場合は、申し込みの際など、できるだけ早めに、身体が不自由であることを伝えておいた方がいいでしょう。

※ちょこっとメモ
旅行直前にケガなどをしてしまった場合には、各航空会社のカウンターでその旨を伝えましょう
もしもお手洗いの近くなど、移動が少なくてすむような便利な席が空いていれば、そちらに変更してもらえる可能性もあります。

海外の空港内での車椅子利用

日本からフロリダ州のオーランド空港へは、現在は直行便がありません。
アメリカ国内やカナダなど、どこかの空港で最低でも一回は乗り継ぎをしないといけないのです。
ここからは、各空港やその場の職員さんによって応対が違うかもしれませんので、私達の体験談を書いていきます。

ヒューストン空港では

私達が成田から乗り継いだのは、テキサス州にあるヒューストン空港でした。
成田からやってきた飛行機を降りると、搭乗口からは、空港内を走ることができる電動カート(5、6人が乗れるもの)に乗ってと言われました。
そこから、入国審査場まで乗せて行ってもらえます。

※ちょこっとメモ
カートの定員がオーバーしていると、お連れの方はかなりの距離を歩くことになる可能性もあります。
距離自体は問題なくとも、カートは結構な速度で進んでいくため、それを見失わないように必死についていかなければなりません。
でないと多分、迷います
私一人だけ乗れなかったので歩きましたが、ほとんど走るような速さでした。

入国審査

入国審査場の近くまで来たら、通常の車椅子に乗り換えさせてもらえます
そして、いざ、入国審査です。

車椅子の方とそのお連れの方は、一般のレーンとは別のレーンに案内されます。おそらくは、身体が不自由な方などの専用レーンです

入国審査の中身は一般の方と同じで、パスポートと航空チケットを提出し、顔の写真を撮られます。

「アメリカに来た目的は?」
「どのくらい滞在するの?」

といった定番の質問をいくつか受け、問題がなければ無事通過となります。
ちなみにこのとき車椅子を押してくれるのは、現地の空港職員さんです。

税関検査

税関は、一般の方と同じレーンを通過しました
けれど、空港の職員さんに押してもらっていると、顔パスで通れてしまいました。
一般の方は荷物の中身を聞かれたり、開けてほしいとまで言われる方もいたようですが、私達はそれを横目にスルーでした。

あとで旅行社の方に聞くと、車椅子を利用している方などは、ほとんど何もなく通過できてしまうそうです。
そんなにザルでいいの、と思ってしまいますが、それでいいのだそうで。

乗り継ぎの搭乗口までの移動

税関を抜けると、乗り継ぎの搭乗口は別棟だったので、空港内のモノレールに乗ります。
この間も、職員さんが押してくださいます。
モノレールを降りたあとも、搭乗口までしっかりと母を押してくれました。
右も左もわからない異国の地、言葉も通じない中で、迷うことなく乗り継ぎの搭乗口まで案内してもらえるのは、とてもありがたいことでした。

※重要
アメリカですので、案内してくれた職員さんには、チップが必要です。
確か、5~6ドル渡したように思います。
私達は3人だったので、一人1~2ドル、という計算をした記憶があります。

優先搭乗

ここからはオーランド空港へ行くための、アメリカ国内の国内線に乗ります。
搭乗するときは、その場にいる航空会社の方に優先搭乗して、と言われるので、一般の方よりも先に飛行機に乗り込みました
搭乗口から飛行機のゲートまでは、私が車椅子を押しました
ゲートには係員の方がいるので、この方に車椅子を預けて飛行機に乗り込みます。

オーランド空港では

オーランド空港に着いてからは、今度は飛行機のゲートを出たところで、車椅子を用意して待ってくださっていました
この方も、航空会社ではなく、現地の空港の職員さんです。
今度はこの職員さんに、車椅子を押してもらいます。

預けた荷物を受け取るバゲッジクレームまで連れていってもらい、荷物が出てくるのに結構時間がかかるのですが、その間もずっと待ってくれました。
そして、しっかりと空港の出口まで押してくださいました。
しかも車椅子は返却の必要がなく、職員さんが片付けてくれます
何から何まで、ありがたいことです。

もちろんこの職員さんにも、チップを払いましょう

出口からは、私達の場合はJTBの方が車で迎えにきてくれており、それに乗ってホテルまで行ったので、この間の車椅子の利用はありませんでした。

オーランド空港からは

帰りは、行きと同じ経路で成田に向かいました。
ちなみにオーランド空港までは、私達はJTBを利用していたので、ここの現地にいらっしゃる方が車で送ってくれました。

チェックイン

オーランド空港でのチェックインは、JTBの方が手伝ってくれます。
ここで大きな荷物を預け、航空チケットを受け取り、車椅子を貸してもらいます
英語が話せない私達にとっては、とても助かりました。

カウンターでの用事がすむと、ここからは空港の職員さんが車椅子を押して案内してくれます
私達はただ、それについていくだけの簡単なお仕事。
と思いきや……帰りは、保安検査があります。

アメリカでは、帽子はもちろんのこと、ポケットも完全に空にし、靴まで脱がないといけません。当然、準備に時間がかかるわけです。
が、その準備をしている間に職員さんは、車椅子優先だからと、すんごい行列ができている中を横入りし、母を連れてすいすいと先に行ってしまいます。

それについていくの? 私達も横入りしていいの?

という感じでビビっていると、早く来いと言われました。
そのとき、並んでいた外国の方が先を譲ってくださいました。
英語と日本語の両方でお礼を言って、ご厚意に甘えさせていただきました。

そんな感じで、みんながちゃんと順番待ちをしているところに割り込みして、保安検査を通過するという試練があるかもしれないので、少しだけ覚悟を持っていた方がいいかもしれません。

そのあとは、搭乗口までちゃんと送ってくださいます。
オーランド空港でもモノレールに乗りましたが、その間も職員さんが押してくれました。
搭乗口についたら、職員の方にチップを払いましょう

優先搭乗

オーランド空港からも、私達は優先搭乗をしました。
というか、わからずに一般の列に並んでいたら、車椅子はこっちだ、優先搭乗しなさい、という感じで怒られました
搭乗口からは自分達で車椅子を押し、飛行機のゲートで返却です。
そして、飛行機に乗り込みます。

ヒューストン空港での乗り継ぎ

行きと同じく、ヒューストンで成田に帰る便に乗り継ぎします。
ここでも行きと同じで、電動カートに乗せてもらい、オーランドから到着した搭乗口と乗り継ぎの搭乗口の間を、案内してもらえました。

ヒューストンの空港内は半端なく広いです。
帰りは特に疲れが出ていて迷ったりすることもあるので、連れて行ってもらえるのはとても助かります。

もちろんここでも、職員さんにチップを渡すのを忘れずに
乗り継ぎの搭乗口に近付いたら、今度は車椅子に乗り換えです。
このときも、空港の職員さんが車椅子を用意して待ってくれていました。

優先搭乗

優先搭乗が始まると、搭乗口にいる空港の職員さんに、優先搭乗してください、と言われるので、それに従います。
飛行機のゲートまで自分達で車椅子を押し、飛行機に乗り込みました。
車椅子は空港の職員さんが片付けてくれますので、ここで預けましょう。

成田空港に到着したら

帰りの成田は、搭乗口に航空会社の車椅子が用意されていました
行きと同じように、飛行機から降りるときは徒歩で、搭乗口からは車椅子をお借りします。
ここからは、自分達が押しました。

入国(帰国)審査

まずは入国審査場に向かいます。
成田の審査場では、そこにいる係員の方が車椅子の母を押してくださり、母だけ別に車椅子のレーンを通ったと記憶しています
私と父親は、一般のレーンに並び、入国審査を行いました。

税関検査

税関は、私が車椅子を押したまま、一般の方と同じ列に並びました
順番待ちに時間がかかり、検査自体は一瞬で終了です。
けれど、ヒューストンでは並ぶこともなく顔パスだったので、とても長く感じました。
これらをすませ、車椅子を返却し、帰宅となります。

※ちょこっとメモ
車椅子の返却は、航空会社に借りているものなので、その航空会社のカウンターに返却するのが普通です。
けれど、あらかじめどこで返却すればいいか聞いておくのがおすすめです。
空港の出口付近にいる航空会社の職員さんに返しても大丈夫、と言ってくださることもあり、カウンターから出口までの距離を、歩かなくてすむ可能性もあります。

まとめ

・優先搭乗は利用した方がいい。
・優先搭乗は航空会社のカウンターで車椅子を借りるときにお願いする。
・保安検査や入国審査、税関などで並ぶ場合は、その場にいる係員の方の指示に従う。
・アメリカの空港で、車椅子を押してもらったり案内してもらうなどのサービスを受けたときは、必ずチップを払う

上記のようなところでしょうか。

WDWまではとても遠く、移動だけでも疲労困憊になります。
ですので、空港内でもうまく車椅子を利用して、少しでも疲れる原因を取り除く方がいいでしょう。

また、特に海外では言葉が通じないため、空港とか飛行機の中ではどんな扱いになるの? と不安があると思います。
そういうときはこの記事で、少しでも不安感を和らげることができればと思います。

各空港や航空会社により、対応は変わるかもしれません。
けれどおおむね、私達が体験したものと似た感じになるはずです。
あまり怖がらず、気楽に、旅行を楽しんでください。

アメリカの空港は、日本とは違ったお店がたくさんありますので、親子での会話も弾むと思います。
空港内を探索するのも、飛行機内で過ごすのも、それについて親子でおしゃべりするのも、旅行の楽しみの一つです。
それらも含めて、ぜひ、WDW旅行を満喫してください。

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