何度泊まってもいいお宿だなと思える宿泊施設ってありますよね。
我が家では「海乃宿うるまんちゅ」さんがいいお宿です。
沖縄は何回も訪れていますが、このお宿にはほぼ毎回泊まります。
今回も身体が不自由なかたが泊まるという目線で、海乃宿うるまんちゅさんをご紹介したいと思います。
ベビーカーを利用されている方にも参考になるかと思いますので、最後までご覧いただけると幸いです。
※この情報はすべて2023年1月現在のものです。
海乃宿うるまんちゅ
沖縄県の北部、今帰仁村(なきじんそん)にあります。
潮の香りはもちろんのこと、波の音まで聞こえるほど海のすぐそばにあって、まさに海のお宿です。
東シナ海の眺めは最高です。
テレビ番組でも何度か取り上げられたことがありますが、どちらかというと穴場的な印象を受けます。
ご夫婦で切り盛りされており、とてもアットホームな雰囲気で心があたたまります。
友達や親戚の家にお泊まりしに来た、というイメージなので気楽ですし落ち着きます。
また、この辺りは時間もゆったりとしており、旅ではゆっくりしたいというご高齢のかたにもおすすめです。
車椅子(ベビーカー)の利用
室内で車椅子などを利用するのは難しいと思います。
また、駐車場から客室棟への移動も車椅子などの利用は厳しいです。
ただし、駐車場は客室棟のすぐ目の前です。歩いて20秒くらい。
少しでも歩けるというかたは、車椅子移動ではなく歩くことをおすすめします。
客室棟に宿泊する場合の駐車場は写真のような地道です。
天気が悪ければ水溜まりもありますから、車椅子などは車に積んだままの方がいいでしょう。
ヴィラタイプ(一棟貸)の駐車場は舗装されていますが、建物に入るまでに6段くらいの階段があります。
車椅子を利用したまま階段の上り下りは大変ですから、こちらも歩けるかたは歩いたほうがいいかもしれません。
お部屋
・客室棟(定員4名、2名)
・ヴィラタイプ(定員6名)
↑の2種です。
客室棟
客室棟は2階建てです。
1階:畳部屋(琉球畳) 定員4名
2階:ベッド 定員2名
※どちらの階も風呂・トイレ別で冷蔵庫もあります。
※ちょこっとメモ
身体が不自由なかたがおられる場合は、事前に相談することをおすすめします。
客室棟の2階ですと階段の上り下りが大変です。
1階でも畳に座ることができない、布団に寝転んだり立ち上がるのが難しいなどがあれば、これも相談しましょう。
事前に相談しておけば、簡易な椅子やエアベッドを準備してもらえます。
ヴィラタイプ
ヴィラタイプは一棟貸しです。
一階建ての家を丸々借りるスタイルとなっています。
家ですので中は和室と洋室があり、簡単なお料理ができるようキッチンまでついています。
食器棚まで設置されていて、そこに入っている食器は自由に使うこともできます。
電子レンジや湯沸かしポットまであるので、スーパーやコンビニで買ってきたお弁当などをあっためたりすることも可能です。
旅をすると疲れてしまうこともありますから、飲食店などへ行かずお宿でゆっくりくつろぎながら食べることができるのは、心のゆとりにつながりますよね。
こちらもお風呂とトイレはわかれており、脱衣所には洗濯機も置かれていました。
旅行が長期間だった場合でもこちらで洗濯ができますよ。
※ちょこっとメモ
ヴィラタイプにはテーブルに椅子、ソファもあります。
けれどベッドはなく畳のお部屋に布団を敷いて寝ることになります。
身体が不自由なかたが宿泊するなら、客室棟と同じように事前に相談するのを忘れずに。
※注意
小学生未満のお子さんがいらっしゃる場合は宿泊を断っておられるようです。
けれど、貸切プランなら問題ないとのこと。
小学生未満のお子さんを連れて宿泊されるかたは、一度お宿に相談してみてください。
アメニティグッズ
↓お宿においてあるもの↓
ボディソープ
シャンプー
ドライヤー
タオル類(タオルやバスタオル、バスマットなど)
コップ
以上。
歯ブラシやヘアブラシ、化粧水などはないので、必要なものはご自身でご用意を。
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※注意
寝間着類もありませんから必要なら持ち込みましょう。
朝ご飯
今帰仁のものを主に、沖縄県北部の食材を使った手作りの朝食です。
超豪華でボリュームたっぷりな朝食は、和食と洋食の2種あります。
その時々の旬のお野菜や果物を使用していて、常夏というイメージの沖縄にいながらも季節を感じることもできます。
和食
和食らしくご飯とお味噌汁という形を取りながらも、沖縄の食材がふんだんに使われたメニュー。
ラフテー(豚の角煮)、ジーマーミー(ピーナッツ)豆腐、もずく、海ぶどう、ゆし豆腐(固める前の豆腐)、島らっきょうなどなど。
沖縄の郷土料理を食べに行かなくても、こちらでほとんどを味わえてしまうという贅沢な品数です。
ご飯も白飯と古代米(?)入りがあるなど、バリエーションも豊富です。
洋食
洋食もパンとスープ、メインの炒め物やサラダといった豪華で多彩な品々が提供されます。
洋食であっても食材は沖縄ならではのものが多く、エリンギやサラダのベビーリーフは今帰仁産、ベーコンやウインナーは県産豚、うりずん豆(四角豆)やオクラ、ゴーヤーも沖縄産ということでした。
ヨーグルトにかかっているソースも沖縄黒糖で作ったものだったり、地元で採れたはちみつを使っていたりして、地元愛溢れるこだわりメニューです。
※ちょこっとメモ
和洋の2種がありますが、基本的には宿の「お任せ」になります。
どちらになるのか、朝まで楽しみにとっておくのも旅の楽しみ方の一つかもしれませんね。
もし希望があるなら事前に伝えておくといいと思います。
食材の仕入れの関係で希望がかなわないこともあるかもしれませんので、覚えておいてください。
デザート
デザートの果物ももちろん県産。
普段はあまり見かけない沖縄ならではの、季節のフルーツを提供してくれます。
ドラゴンフルーツ(サボテンの実)、パイナップル、島バナナ、パッションフルーツ、スターフルーツ、沖縄みかん、今帰仁スイカなどなど。
最近はいちごの栽培も盛んになってきたとのことで、いちごが並ぶこともあるようです。
料金
※料金は目安です。
※大型連休や休前日、宿泊人数などにより変動します。
客室棟
・1階琉球ビーグの和室(琉球畳)
2名朝食付1泊 1人8360円(税込)
・2階バンブーツインルーム(フローリング)
2名朝食付1泊 1人8360円(税込)
・客室棟上下階貸切
4名朝食付1泊 1人8360円(税込)
ヴィラタイプ
4名朝食なし1泊 1人8910円(税込)
以前は朝食なしのプランだけでしたが、現在はルームサービスで朝食を提供してくれるそうです。
ただし、客室棟へ宿泊したときの朝食とは違うメニューになるとのこと。
ヴィラタイプの朝食付は予約サイトに掲載されていないこともあるので、いずれにしてもお宿に直接問い合わせたほうがいいと思います。
この他客室棟の朝食なしプランや、別料金で夕食のケータリング(お料理や食事場所のセッティングをしてくれるサービス)もあるようです。
私達は夕食を外へ食べに行ってしまうのですが、ケータリングはちょっとしたグランピングで豪華な気分を味わえるとのこと。
また、SUPツアーのパッケージプランも公式サイトには掲載されています。
SUPとはスタンドアップパドルボードの略で、サーフィンで使うサーフボードのようなものを海に浮かべてその上に座ったまま、あるいは立ってパドルを漕ぐマリンアクティビティです。
足腰が不自由だと難しいかもしれませんが、興味のあるかたは公式サイトをチェックしてみてください。
交通
海乃宿うるまんちゅ 〒905-0422 沖縄県国頭郡今帰仁村字崎山492-1 TEL/FAX 050-1365-5829 080-6498-0066
※注意
レンタカーのナビでお宿の名前を入れても検索できないことが多いです。
検索できたとしても、違う場所に行き着いてしまうこともあります。
マップコードか住所の入力がおすすめです。
また、ナビに従おうとしても曲がり角がわかりづらく間違ったりするので、道に迷うことが多々あります。
お宿の看板が小さいので見逃さないように注意してくださいね。
公共の交通機関やタクシーを使う方法もあります。
最寄りのバス停までは迎えにきてくれるようなので、迷う確率は格段に減るかもしれません。
けれど車椅子などがあると大変ですので、私達はレンタカーをおすすめします。
周りはのどかで心が和むのですが、初めてお宿に向かわれるかたには不安でしかない風景が続きます。
ぜひ安全に充分気を配りながら、ナビをしっかりとご確認ください。
散歩
お宿の周りを散歩すると沖縄の里の風景に出会えます。
もし少しでも歩ける体調でお時間があるなら、無理のない範囲で歩いてみてはいかがでしょうか。
ほぼ地元の車しか通りませんし交通量も少ないですから、比較的安全に自分のペースで散歩を楽しめると思います。
まとめ
・大人の隠れ宿といった印象だけど価格はリーズナブル
・静かで豊かな沖縄の里や青く澄んだ海の眺めを楽しめる
・手作りの朝食はこだわりの沖縄食材を使ったメニューで絶品
・室内での車椅子などの利用は難しいけど降りて歩けるなら問題なく宿泊可能
・身体が不自由なかたの宿泊は事前に宿と連絡を取っておく
・地べたに座れない、寝転ぶと起き上がれないなど症状を詳しく伝えて相談する
旅行はいそいそとしがちになるものです。
けれどここは本当に時間がゆったりとしていて落ち着ける癒しのお宿です。
また、近くには美ら海水族館や古宇利島などもあって遊ぶところにも困りません。
せっかくの沖縄なのだからゆっくり過ごしたいというかたは、こちらのお宿のご利用を考えてみてはいかがでしょうか。
あなたの島時間が幸せでありますように。