ウォルトディズニーワールド(フロリダ)旅行 車椅子のレンタル

ウォルトディズニーワールド

年配の親御さんと、フロリダのオーランドにあるウォルトディズニーワールド(WDW)旅行を楽しみたい。
親御さんが健康なら、さらなる健康のためにも、歩いて旅行を楽しむのがいいでしょう。
けれど、最近は体力的にたくさん歩くのがつらい、歩く速さについていけない、足腰が痛むようになった、と言われたことはありませんか。

そんな方におすすめしたいのが、車椅子のレンタルです。
車椅子を利用すれば、歩行への不安はかなり解消されます

この記事では、車椅子をレンタルする方法を、私達が体験したことの中からご紹介したいと思います。
足の不自由な母親と一緒に、私がどのようにしてWDW旅行をしてきたのか、おすすめの方法をシェアします。

車椅子の利用は、ご年配の親御さんはもちろん、身体が不自由なお友達と一緒に行きたいけど、海外だし……と悩んでいらっしゃる方や、ケガをして歩きづらいから諦めようか、と思ってらっしゃる方にもおすすめです。
WDWへの旅行を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ウォルトディズニーワールドでの車椅子について

車椅子はレンタルできる

現地(オーランド)の業者からレンタルする

おすすめなのは、現地(オーランド)のレンタル業者から車椅子を借りることです。
車椅子は購入をしなくても、国内国外でレンタルすることができます。
ただし、国内で借りて持って行くには、少し問題があります。

海外旅行で飛行機に乗る際、貨物室に預ける荷物は投げられることがある、なんて話を聞いたことはありませんか。
これは車椅子も同様で、投げられて壊れてしまった、ということがあるそうです。
私達がWDWに行ったときは旅行会社のJTBを利用しましたが、そこの担当者にそういう話を聞きました。

もちろんこれは、国内の航空会社でもまったくないとは言えません。
でもやはり、外国の航空会社はこういったトラブルが多いらしいのです。
ですから国内で車椅子を借りて、それを現地まで持っていくのは、あまりおすすめできません。

ご自身で所有しているものがあっても、できることなら、それは置いておき、現地でレンタルする方がいいと思います。
実際に、私達は現地の業者から車椅子を借りました。

パーク内やホテルなどでの車椅子レンタル

フロリダのパーク内やスプリングスでも、有料で借りることができます。
ホテルでももちろん、貸してくれるはずです。
が、パーク内で借りたものは、パークを出るときに返却する必要がありますし、ホテルで借りたものも、ホテル内でしか利用できないことがほとんどです。

ホテルで借りて、パークに出かけるときに返して、またパークで借りて、帰るときに返して、ホテルでまた借りる……。

パークやホテルでレンタルすると、こういう面倒なことになってしまいます。
現地の業者からレンタルすれば、ホテルの部屋の中まで入れますし、出かけるときもそのままパークなどに行くことができます。
それに、フロリダに来る大体の方は宿泊日数が多めなので、現地の業者から借りる方が安くなることがほとんどです。

ただし、現地でケガをしたとか、身体に不自由を感じるようになってしまった、というときは、我慢せずにパークやホテルの車椅子をレンタルした方がいいでしょう。

その場合は、各パークで、日本のパークと同じように有料(1日12ドルくらい)で借りることができます。

ホテルは、各々で有料無料の違いがあるかもしれませんので、事前に調べておくことをおすすめします。

※ちょこっとメモ1
各パークの車椅子は、先着順だそうです。
ですので、借りようと思ったらなくなっていた、という可能性も考えられます。
これはホテルでも同じで、ホテルが用意している車椅子の数には限りがあるので、レンタルできない場合もあると、JTBの方が言っておられました。

そういう場合は、スマホでオーランドのレンタル業者に予約をして、借りることをおすすめします。
ケガが酷くなったり、痛みが増してくると、せっかくの旅行がつらいだけになってしまうかもしれません。

無理をせず、車椅子の利用をおすすめします。

※ちょこっとメモ2
「普段は普通に歩いてるし、パークで借りるだけで充分。ホテルでは自分で歩くから必要ない」
と、思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、オーランドのディズニー直営ホテルは、日本のホテルと比べると何倍もデカいんです。

私達は、ポップセンチュリーというディズニー直営のホテルに宿泊しました。

部屋はフロント棟からほど近いところにありましたが、それでも部屋からフロント棟まで、普通の速度で歩いて約5分ほどかかりました。
フロント棟から遠い部屋だと、10分くらい歩くことも考えられます。
さらに言うなら、フロント棟も巨大なので、ホテルの外(バス停など)からフロント棟に入り、中を抜けるだけでも1、2分かかるんです。

ホテル内の移動だけでも、合計10分越え……。

遊び疲れてホテルに戻ってきたのに、まだそれだけ歩くのは、健康な人でも正直きついです。
ですので、現地の業者からレンタルすることをおすすめしています。

現地の業者ってどこなの?

WDWの公式サイトに、車椅子やベビーカーのレンタル業者のサイトのリンクが貼られています。

https://disneyworld.disney.go.com/guest-services/wheelchair-rentals/

公式サイトの下の方にあるリンクの業者から借りると、ディズニー直営のホテルに宿泊する場合は、その業者のレンタルデスク的なブースがあり、そこで借りて、返すことができます。

少なくとも私達が宿泊したポップセンチュリーホテルでは、そういうシステムでした。
周りの外国人の方々の多くも、そこでレンタルされていました。

……なんですが、私達は「yellowscooters.com」というところでManual Wheelchair(手動車椅子)をレンタルしました。

Mobility Scooter Rental | Electric Wheelchairs | Yellow Scooters
Get a mobility scooter rental in Las Vegas, Orlando, and more. Perfect for a stress-free vacation. New and used scooters...

2017年12月の時点では、ここが一番安かったのです。
借りる期間や場所(ホテル)を選んで申し込むと、ちゃんとホテルのロビーまで持ってきてくれます。
また、返す際は、同じようにホテルのロビーに置きっぱなしにしておけば、あとで勝手に回収してくれる、というシステムでした。

ですが、安いからなのか、座り心地はあまりよくないと、母が言っておりました。

しかも整備が行き届いておらず、ボルトが抜けてしまうなどのトラブルもありました。

さらに言うと、返すときはロビーに置きっぱなし、と書きましたが、本当にいいんだろうかと思ってホテルのフロントの人に聞いたら、返却場所があるからそこへ持っていけ、と言われたんです。
そこは上で書いた、レンタルデスク的な場所で、私達が借りた車椅子は一台も置かれておらず……。
JTBの方が迎えにきてくれたので、ちゃんとした英語でホテルのフロントに聞いてもらったら、やっぱりロビーに置きっぱなしでいい、というオチでした。(どっちやねん!)

いえ、私の英語力が低すぎるのがいけないんですね……。

直営ホテルのリンクに貼られている業者に申し込めば、↑のようなことにはならなかったでしょう。
ホテルにデスク的なものがあるのがわかったのが、現地に着いてからだったので、あとの祭りですね。

※ちょこっとメモ
車椅子には長時間座っていることが予想されます。
歩くよりはましでしょうが、それでも長い時間座りっぱなしというのも、結構つらいものがあります。

ですのでご自身で、クッションなどを持参するのがおすすめです。
母の場合は、自分が気に入っているクッションと、空気を入れて膨らませるタイプの腰当てを使っています。
この腰当ては、いらないときは畳んで仕舞っておけるので便利です。
また、飛行機の中などでも使えますから、持っておくととても役に立ちます。
長い間座ったままでも快適に過ごせるよう、できるだけの準備はしておきましょう。

誰でもレンタルできる

車椅子を借りるのに、身体障害者の手帳などが必要になることはありません
また、身体のどこが悪いのかの説明や、そういうことに関する質問をされることは、基本的にはありません。
普段は問題なく歩いているものの、長く歩くと膝や腰などに痛みが出る方や、体力的に歩き回るのが困難な方でも、レンタルすることができます

レンタル方法もそこまで難しくなく、事前にネット予約が可能です。

https://disneyworld.disney.go.com/guest-services/wheelchair-rentals/

WDWの公式サイトに貼られているリンクからジャンプして、金額などを比べてから、どこの業者で借りるかを決めます。
そして、求められている必要事項を記入しましょう。

基本はどこも、氏名や電話番号、メールアドレスやレンタル期間(レンタル開始時間から返却時間を含む)、ホテル名を入力するだけです。

ディズニー直営のホテルに泊まっているならば、ホテル名は大体が選択式ですので、いちいち英語打ちしなくてもよいので楽です。

ホテル名ではなくアドレス、つまり住所を書き込まなければならない業者もありますので、ホテルの公式サイトで住所を調べ、それをコピペなどで入力しましょう。

あとはクレジットカードで決済してしまえば、ホテルに行って借りるだけです。
英語がわからなくても、グーグル翻訳でなんとかなるので、諦めず、焦らず、予約をしてみてください。

※ちょこっとメモ1
金額は業者によってまちまちですが、おおむね、一週間のレンタルで60ドルくらいが多いようです。

※ちょこっとメモ2
ホテルのデスク的なところで借りる際、本人確認のために、ひょっとするとパスポートの提示を要求されるかもしれません。
基本的には名乗るだけでOKですが、念のため、すぐに見せられる状態にしてあると安心だと思います。

※ちょこっとメモ3
予約は大体、一ヶ月前くらいにするのがいいでしょう。
あまり早すぎても、できないこともあります。
逆に遅すぎると、予約が埋まってしまい、借りられないこともあります。
一番遅くとも一週間前には、予約を終えていた方がいいと思います。

空港での車椅子のレンタル

WDWがあるフロリダのオーランドへは、飛行機を利用する方がほとんどでしょう。
空港内でも、特に国際線はかなりの距離を歩きます
各交通機関を使って空港にはなんとか到着したものの、身体に不自由を覚えている方にとっては、空港内を歩き回るだけでも苦痛になると思います。
車椅子を飛行機の貨物室に預けると破損したりすることもありますから、ご自身で所有している車椅子などは、できることなら、現地に持っていくのは避けた方がいいでしょう。

じゃあ空港ではどうするの?

ということで、ここでは空港での車椅子レンタルの方法について、ご説明したいと思います。

車椅子は空港でもレンタルできる

各空港でも、車椅子は貸してもらえます。
私達は成田空港からアメリカに向かいましたが、成田空港でも、無料で車椅子を貸してもらえました。

じゃあどこで借りられるのか。

それは、ご自身がこれから海外へ向けて利用する航空会社です。
チェックインの際、航空会社が所有する車椅子を借りるのです。
そうすれば、保安検査場なども車椅子に乗ったまま通過できますし、搭乗口、あるいは飛行機のゲートまで、その車椅子で移動できます。

どうやって借りるの?

各航空会社には、ご年配の方や身体が不自由な方、小さなお子さんを連れておられる方、妊娠中の方をサポートしてくれるカウンターがあります

航空会社によって呼び名が違うので、どこ、と明確に書くことができないのですが、
例えばJALだと「スマイルサポート」というカウンターになります。

ここで、車椅子を貸してもらえます。

さらにこのカウンターでは、チェックインや飛行機の貨物室に預ける荷物を預けることも可能です。
空港へ着いたらまずここへ立ち寄り、チェックインをしてスーツケースなどの大きな荷物を預けるのと同時に、車椅子を貸してほしい旨を伝えましょう。

私達はJTBにあらかじめ、足が不自由なので空港で車椅子を利用したいと伝えていたので、何も言わずに貸してもらえました。
旅行社を利用しても、あらかじめ話をしていない場合は、ここで貸してほしいと伝えるのがいいと思います。
このとき、再確認の意味も含めて、いくつか質問されます。

「身体のどこが悪いのか」
「歩いて、段差や階段の上り下りができるか」
「飛行機に乗り込む際、手伝いが必要か」
「搭乗口で車椅子から降りて、そこから飛行機のゲートまでは歩けるか」
「飛行機のゲートまでご利用するか」

などです。
これは素直に答えましょう。

私の母親は、杖をつきながらではあるものの、少しなら一人で歩くことができますし、階段の上り下りもなんとかできます。
ですので、搭乗口までは車椅子を貸してもらい、そこから飛行機へは歩いて乗っています。
それが難しい方は、飛行機の出入り口まで車椅子に乗ったまま行きたいという旨を伝えましょう。

一般のチェックインカウンターでも貸してもらえますが、行列になっていることが多いです。
身体への負担を少しでも減らすために車椅子を借りるのに、長い行列に並んでいたら、それだけで疲れてしまいかねません。
ですから迷わず、身体が不自由な方などが利用するカウンターに向かいましょう

一般のカウンターは立ったままですが、そこには椅子もありますので、通常よりも楽にチェックインなどをすることができます。
もしチェックインを終えていても、大きな荷物は預けないといけないので、このカウンターを利用することをおすすめします。

※ちょこっとメモ
航空会社のカウンターで車椅子をレンタルするときは、身体障害者手帳などの提示を求められることはありません
上で書いたような質問はされますが、身体のどこが不自由かなどを証明するものを持っていなくても、貸してもらえます
母も手帳を持っていますが、それを見せてほしいと言われたことは一度もありません。

空港のインフォメーションでもレンタルできるけど……

空港のインフォメーションなどでも、車椅子を借りることはできます。
ただし航空会社のものではないので、搭乗口まで利用できないこともあります。
基本は、自分が乗る航空会社のものを借りた方がいいですが、もし空港のものを借りるのでしたら、どのフロアまで利用していいのか、また返却先なども確認した方がいいですね。

杖はどうすればいいの?

普段は杖をついて歩いてらっしゃる方もいるでしょう。
車椅子を借りたあとは、杖が邪魔になってしまうかもしれません。

けれど、杖は保安検査を通過させれば、飛行機の中にも持ち込みができるので、飛行機内に持って乗ることをおすすめします。

ひょっとすると、杖は持ち込み禁止の航空会社はあるかもしれませんが、私達がオーランド空港まで乗ったANAとユナイテッド航空は、持ち込み可能でした。
飛行機内においては、大体が、前の座席の下に仕舞うよう指示されますので、そのようにしましょう。

※ちょこっとメモ
杖が長いままだと、隣の席のスペースまでお邪魔してしまうことになります。
お連れの方と並び席なら問題ないですが、並び席が取れなかった場合などは、隣の席の方の迷惑になってしまいます。
並び席だったとしても、お連れの方が荷物を前の座席の下に置く場合、邪魔になってしまいますよね。

そういうときのためにも、杖は、折りたためるタイプのものがおすすめです。

飛行機内は、座席などの捕まることができるものがたくさんあるので、杖を使わなくても歩きやすいです。
捕まるものがあれば杖を使わなくても大丈夫、という方ならば、折りたたみ式のものは折りたたんで仕舞っておけるので、とても便利です。
座席のポケットに入れておけば、いざ使いたいときにもさっと取り出して使うことができます。

車椅子を借りることができても念のため、飛行機内に持ち込むのが安心ですので、そうすることをおすすめします。

旅行社の利用

オーランドでの車椅子レンタルは、基本は個人手配です。

けれども、空港などで車椅子を借りる場合、旅行社を利用して事前に説明をしておけば、旅行社から航空会社に連絡をしてくれますので、空港でも楽に車椅子のレンタルができます。

それは海外の航空会社でも同じで、事前連絡がなされているので、わざわざ現地で、車椅子を貸してほしいと英語で言う必要もなく、レンタルが可能です。

英語に自信のある方なら、現地での会話も苦痛ではないでしょうが、そうでない方にとっては、ほとんど恐怖に近いですよね。
こういう理由から、旅行に慣れていない方、普段はあまり車椅子をレンタルしない方、英語に自信がない方は、旅行社を利用することをおすすめします。

まとめ

・たくさん歩くと足腰に痛みが出る方、身体が不自由な方は、迷わず車椅子を借りる。
・車椅子のレンタルは、できるなら、現地(オーランド)の業者がいい。
・業者は、WDWの公式サイトにリンクが貼られている中から選ぶのがおすすめ。
・業者へのレンタルは、事前予約をする。
・空港では、自分が乗る航空会社から車椅子を借りる。
・飛行機内には杖を持ち込める。折りたたみ式がおすすめ。
・旅行に慣れていない、英会話に自信がない方は、旅行社を利用する。

上記のようなところでしょうか。

親御さんと旅行したいと思っても、

「長く歩くのはいやだ」
「歩くペースについて行けない」
「ちょっと歩くと足や腰が痛む」

と、断られそうになったら、車椅子を押すから一緒に行こうと、ぜひ誘ってみてください。
ディズニーが好きならなおさら、WDWは本当におすすめです。

車椅子を押す側の方にとっても、フロリダのディズニーリゾートは、いい環境だと言えます。
パークのキャストさんだけでなく、ゲストさんまでも、車椅子などの利用者にはとても親切で、気を遣ってくださいます。

日本だと、子供に限らず大人の方まで、車椅子の前に飛び出してきたりすることがあります。
けれどフロリダでは、子供も気を付けてくれて、道をあけてくれたり止まってくれたり気を配ってくれます。ありがたい。

もちろん、油断していいというわけではありませんが、それでも日本よりはかなり押しやすい印象です。
車椅子を初めて押す、という方でも、安心して利用できますよ

フロリダに行くには移動だけでも相当な時間がかかり、とても疲れます。
ですのでぜひとも、体力が衰えきってしまう前に、親御さんと一緒に出かけてみてはいかがでしょう。

親子でアメリカのフロリダに旅行をすることなんて、何度もあるわけではありません。
一生の思い出になること間違いなしです。

タイトルとURLをコピーしました